第4回 寺子屋 写経

写経の第2回目が開催されました

皆さんこんにちは。
今回は11月に開催された第4回寺子屋についてお話したいと思います。

秋の寺子屋は写経です。
第2回目となる写経は方便品第二です。
今回は10名の方が参加してくださいました。
本堂にて方便品を読経したあと、部屋に移動して写経の説明を行います。

お題目三唱をしてから、書き始めます。

写経する前はこんな感じです。
下に見本となる写経用紙があって、その上に白紙の用紙を載せて写していきます。

始まると皆さん真剣に書き進めておられますね。
初参加の方もいらっしゃって、寺子屋が少しずつ浸透してきているのかな?と思うと嬉しく、また前回に引き続いて参加してくださった方もたくさんいらっしゃって、それもまた有り難く感じておりました。

書き上がったものはこのような感じになります。
とても素敵な仕上がりですね。

今回は方便品でお経もやや短めでしたので、時間内に書き上げられる方も多かったように思います。
最後に出来上がった写経とともにみなさんで記念撮影!
日々の忙しさから少し離れて、文字を書くことだけに集中するというのは良い気分転換になりますし、集中することで訪れる頭の程よい疲れがじんわりとからだを巡り、達成感や幸福感にも繋がってまいります。

文字はその時の自身の心情を表します。
私も太く力強い文字が書けるときもあれば、太さや大きさが定まらないヨロヨロとしたような文字になってしまうときもあります。心が焦っていたり集中力がないと、納得のいく文字が書けずに、何回もやり直すことがあります。
最近は文字を書く機会が少ないので、文字にあまり関心がないという人も多いかも知れませんが、文字はとても分かりやすく素直にその人を表してくれます。

寺子屋で行う写経は、お手本の文字の上をなぞるように書いていきますが、それでも自分のクセや書き方などは表れます。筆を使いなれていない方も多いと思いますから、その分集中力も使いますし、疲れてくるのも早いと思います。
この写経は年に一回のことですし、文字の上達という観点でみれば、その後も書き続けなければなかなか難しい所があると思います。
なので、この寺子屋の時間を使って考えてみて欲しいことは、上手く書ける書けないと言うことではなく、書く文字から、今の自分の状態を知る時間にあてて欲しいなと思っています。
前回は最後まで集中できたのに、今回は集中力が途切れてしまったなぁーとか、逆にものすごく入り込んで書けた!とか、書いた文字を見て、今日書いた自分の文字、なんか好きだなぁと思えた!などなど…
感じたことをもとに、どうしてそうなったのか、そう思ったのか、改めて考えてみてほしいと思います。
(最近かなり無理をしていてそれでも自分を省みていなかったから集中する体力がなかったのかなぁとか、いま心が安定しているからスーっと集中していけたのかも。なんだか上手く筆と息があっていたのは近頃上手くリラックスできていたからかな?)
みなさんの貴重なお時間を頂戴しておりますので、文字を書くことに加えて、ぜひ自分と向き合う時間にも有効活用していただきたいと思っています。

第3回もあると思いますので、またぜひご参加いただけますと嬉しいです。
ご参加いただいた皆さまありがとうございました!

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