【京都府】部経会(伏見区深草宝塔寺様)

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

先日、伏見区深草の宝塔寺様で『部経会』がありました。
広大な美しいお庭の中に、大変立派な伽藍が立ち並びます。帝都弘通の大導師、龍華樹院日像菩薩御開山の由緒ある御寺院です。重要文化財に指定されている大本堂で、沙門同輩と共に一心に法華経上四巻を読誦致しました。
堂内でこんな張り紙が目に触れました。
「はきものをそろえると、心もそろう。心がそろうと、はきものもそろう。ぬぐときにそろえておくと、はくときに心がみだれない。だれかがみだしておいたら、だまってそろえておいてあげよう。そうすればきっと、世界中の人の心もそろうでしょう。」
曹洞宗の僧で、社会運動家でもあった藤本幸邦老師のお言葉です。
かつての日本では、こんな日常の教えを、家族単位で親から子、子から孫へと伝えてきました。いつの頃からか、家庭の中に過剰な気遣いや遠慮が生まれて、子や孫に対して「余計なこと(と思い込んでいる?!)は言わない」が不文律になってしまうケースが多くなったように思います。
戒めに対して鈍感になってしまった親やその子供たちは、何かしらの不測の問題が起きた時、自省するよりも前に、他者に向けて攻撃するようなことになりはしないでしょうか。
そんな日本に染まらないようにしたいですね。自戒の念も込めて、これからのお寺の責任も重いと思います。
藤本老師語録
「権利を無制限に拡大するのでなく、“足ることを知って、人に尽くすこと”を知らなければならない。」
「国際間の疑いの心を取り去らねばなりません。これがこれからの人類の大事業です。」

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ