4月22日、愛知県一宮市の法蓮寺さま(宮崎貞悟住職)にて、第1回部経練習会(尾張・名古屋管区)が開かれました。
講師上人は、厚木市長福寺御住職の振屋昌光上人。知る人ぞ知る、部経の大家のようなお方です。御子息も日蓮宗大荒行堂で、「全堂木鉦師」(全木)という大役を果たされています。全木は、百数十名の行僧が唱える急調の読経を、木鉦でリードし一糸乱れぬようリズムを整える役目で、大変な重責を担います。
私は京都勝光寺さまの千部会に出仕した際、ご一緒した経験がありますが、その心地よい音色・音調に、正に法悦に浴する読誦行でした。
さて、部経練習会では、講師上人の読経の通りに真似て、法華経一部八巻を一々文々読誦していきます。1回の講義で約一品。逆読といって、八の巻から順に読んでいきますので、初日は「普賢菩薩勧発品 第二十八」(ふげんぼさつかんぼっぽん)でした。
これから3年ほどかけての長丁場ですが、一文字一文字を丁寧に読むことで(本来、そうでなければならないのですが!)、知らずの内に独り善がりな読み方になっていて、思い違いが多々あることに気付きます。
このような一部八巻を口伝えで教えていただける機会に恵まれ、『一々文々 是真仏』のお言葉の通り、一文字一文字の仏さまを大切に読誦することを、これまで以上に心に留め置き、法要や行学に臨みたいと思います。
長唱山大立寺さまHPコラムより 『お経とは』
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