第742御遠忌(祖滅741年)

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開催日:2023年11月18日

11月18日(土)第742御遠忌法要(祖滅741年)を厳修しました。

本年5月に行動制限が解除されて以来、初めての開式となります。檀信徒とともに、約50分間の法要を営み、宗祖に報恩感謝の誠を捧げました。

法要に続く第2部は、今年は法話の会。京都松林院御住職大西秀樹僧正にお越しいただきました。大西上人とはもう長いお付き合いで、言わずと知れた言説布教の名手です。
大西節とも称される独特の間合いと緻密に練り込まれたお話の一方で、日蓮聖人を思わせるような大きな御法体です。

余談ですが、京都において今日の日蓮宗の礎を築かれたのは、日蓮聖人の孫弟子にあたる龍華樹院日像菩薩です。
日蓮聖人から帝都弘通のご遺命を受けた日像上人は、永仁2(1294)年に満を持して上洛されました。そして「三蟄三赦」(さんちつさんしゃ)と呼ばれる3度にもわたる都から の追放など、度重なるご法難に対して決して怯む事なく布教活動を展開し、大覚大僧正妙実上人という優れた後継者も現れ、ついには帝都布教の悲願を達成しその基盤を確立されました。
1500年初頭、像師の死身弘法は花開き、洛中には21もの本山が存在しました。

元々、松林院様は天霊寺として鎌倉に創建されましたが、大本山本国寺(本圀寺)が京都六条堀川に移転する際に随行し、以後開山の院号にちなみ天霊山松林院と改称しました。昭和46年に大本山本圀寺が京都山科に移転してからも現在地に残り、法灯を脈々と受け継いでいます。(松林院HP)

本年で10年の節目を迎えました御会式の特別企画。「法話の講」と「清興の会」を織り交ぜつつ、得難い御縁をいただきながら今日まで続けて参りました。

①平成26年(2014)11月28日 本宗僧侶 杉若恵亮師
②平成27年(2015)11月28日 講談師 一龍斎貞鏡師匠
③平成28年(2016)11月27日 文楽・三味線 鶴澤清介師匠
④平成29年(2017)11月11日 文楽・太夫 竹本千歳太夫師匠
⑤平成30年(2018)11月13日 落語家 露の団姫師匠
⑥令和元年(2019)11月17日 天台僧侶 マナケ・サンガラトナ師
⑦令和2年(2020)11月21日 本宗僧侶 三木大雲師
⑧令和3年(2021)11月20日 本宗僧侶 三木天道師
⑨令和4年(2022)11月19日 オペラ歌手・バンドゥーラ奏者 オクサーナ・ステパニュックさん
⑩令和5年(2023)11月18日 本宗僧侶 大西秀樹師

本当に錚々たる顔ぶれです。よくぞこの田舎寺までお越しくださいました。有り難いことです。
来年以降は・・・どうするかは、じっくりと考えます🙄

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