昨日の未明、身内が緊急入院→緊急オペということになってしまった。
オペが始まり一旦家に戻った私に、「外靴を持っていけ。」と目を潤ませた母親が言うので、「そんなの今必要ないよ。落ち着いたら持っていく。」と言った。
“無事にこの靴を履いて、帰って来ることが出来ますように”
……全然、知らなかった。そんな願掛けのようなものがあったなんて。30年近く医療機関に勤めていて、そんな家族の切ない思いに、今まで少しも気付かなかったよ。
『病を診て、人を見ず。』
先輩技師の言葉を、分かったような顔をして軽んじていた自分に、反省、唯反省。