最近、よく檀信徒の皆様から聞かれる質問です。最初に答えから言いますと、「どちらでも良いですよ!」となります。
樒(しきみ)は、そもそも土葬をしていた頃、野犬や動物にお墓の遺体を荒らされないように、毒のある樒を遺体に重ねて葬ったのが始まりです。
「葬(そう)」と言う字がそれを表し、遺体をあらわす「死」と言う字を「樒」である「草」で上と下を挟んで葬っている様子が字となっています。また、樒は長く青々とした状態を保つので、好んでお墓にお供えされてきました。
一方、色花は古来より、お供え物の最上に位置され、香りも見た目も良い姿は、お参りした私たち自身の心まで癒やしてくれます。ただ難点は、色花は長持ちがせず、すぐに見た目が悪くなってしまうところです。
これらの事を考慮して、樒と色花を上手に使い分けてお供え下さればと思います♪