先日、日蓮宗宗務院から『宗祖降誕800年事業広報誌』が届きました。
「ひとつの心」と題する広報誌の巻頭紙面には、今から50年前の昭和46年2月、大本山誕生寺で盛大に執り行われた「宗祖降誕750年」の大法要の写真が掲載されていました。
大導師を務められたのは、当時の身延山久遠寺法主・藤井日静猊下です。そのすぐ側に、法主猊下の随身長として着座しているのは、若き日の私の師父、藤井日恵上人です。思いがけず50年前の師父の姿を拝し、万感胸に迫るものがありました。
古い写真には、お堂には入りきらないほど沢山の僧侶と檀信徒により営まれた盛大な大法要の熱意が伝わってきます。
ご降誕800年の宗門法要は、コロナ禍にあって50年前のようにご降誕の聖地に多くの方が集うことはできませんが、報恩感謝の心は同じです。是非2月16日には「ひとつの心」でお題目を唱えましょう。