12月9日、洛陽十二支妙見会(道入寺住職風間隨成会長)による宝剣引継ぎ大祭が小倉山の妙見宮である小倉山常寂光寺(長尾憲佑住職)で僧俗約80名が参拝し行われた。
法要に先立ち、綺麗に色づいた紅葉の葉が散る中、妙見会各聖による水行が行われ、檀信徒が合掌し見守った。大祭では酉の妙見さまの常寂光寺(長尾憲佑住職)より、戌の妙見さまの三寳寺(鈴木英文住職)へ宝剣が引き継がれた。
三寳寺の「戌の妙見さま」は、開山日護上人の御作で江戸時代初期より「洛陽十二支妙見」として開運厄除け、方除け、寿福の妙見さまとして尊信され「鳴滝の妙見さま」や、願いが叶う事から「満願妙見宮」と親しまれている。
「洛陽十二支妙見」とは京都御所紫宸殿を中心に京都市内の十二支の方角に祀られた妙見宮から構成されている。江戸時代、「洛陽十二支妙見」は、寿福、開運、厄除けを願う庶民の間で信仰が盛んに行われ、参拝者は後を絶たなかった。その後、明治時代の廃仏毀釈により少しずつ衰退してしまっていた。その「十二支妙見会」が1986年(昭和61)に再興され現在に至っている。
法要後には、風間隨成会長より「「不染世間法」世間の悪い教えに染まらず、「破邪顕正」邪な心を無くし、正しい考え、正しい教えを守りお題目を唱え、妙見信仰に励んでいただきたい。」と挨拶があった。