京都市深草霊光寺で5月29日、第25世加藤一恕師の法灯継承式が行われた。先代24世加藤宰道師は、この法燈継承式を待たず突如として同6日御遷化され、本葬儀を終えたばかりの本堂で僧侶・檀信徒約120名が参列し行われた。
式では、橋本一妙京都府第一部宗務所長より辞令の伝達が行われた後、正干与人京都市智妙院住職丹原俊彦師より払子が継承された。
払子を継承された新住職は力強く奉告文を読み上げ、仏祖三宝へのお給仕、これからの寺門興隆と広宣流布、檀信徒教化にさらなる精進を誓った。
総代の挨拶では「これからのお寺の発展は新住職に託されました。益々ご活躍頂き、檀信徒へご指導賜りたい。そして我々檀信徒は力を併せてお寺の発展の為に精進していきます。」と述べられた。
謝辞では「このお寺は日像上人の教化を受け、1308年に真言宗より改宗した非常に歴史のあるお寺であり、そのお寺を継承していく責任の重さを強く感じております。しかし、皆様のお力を頂きながら少しでも歴代のお上人に近づけるよう寺門興隆に尽力する所存です。」と今後の抱負と感謝の言葉を述べた。
また、式を終えた頃から雨が降り出し、先代宰道上人も一恕新住職の誕生を喜ばれているかの如く甘露の雨のように感じられた。