仏教の愛馬(2014年3月1日)

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春暖の候、皆様如何お過ごしでしょうか。 今年の干支は、十二支の7番目「午(馬)」です。
実は、仏教との関わりが深く、様々なお経本に登場します。
お釈迦様が、出家を目指された時のお話には、「カンダタ」という愛馬が登場します。
修行する前、お釈迦様は、シッダールタというお名前の王子様で、何不自由ない生活を送っておりました。
 しかし、窓の外を見ると貧困や病などに苦しんでいる人々が大勢いました。
城外にある4つの門を見回ると、種々苦しんでいる人々がいて、この無常観から出家を志します。
その後、シッダールタは、愛馬「カンダタ」に乗って、修行の道を目指されます。
これが「四門出遊」というお話です。
また、日蓮聖人も愛馬をお持ちでした。
この馬は、日蓮聖人がお亡くなりになった際、遺品の一つとして数えられており、弟子・お檀家さんに形見分けとして配られました。
日蓮聖人がお乗りになったのか、荷物を運ぶための馬だったのかは定かではありません。
しかし、遺品の一つとして加えられていることを考えますと、日蓮聖人が大切にしていた愛馬と考えられます。
このように、今年の干支「午(馬)」は、大変仏教に深い関係があります。
他にも仏教と馬のお話はたくさんあります。
仏教に触れる際に仏教と馬の関係をぜひ思い出してみてください。

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