無縁さんは大切

副住職の寛道です。
私の妻は一般家庭から寺へと嫁いでくれました。 嫁いだとは言え、お寺に住むようになってまだ数年、なのであまり仏事に関してまだ詳しくはない。 そんな妻が「無縁さんって大切よね」と言ってきた。

きっかけは私の「最近体が重たくってさ…」という発言だった。

【無縁さん(無縁仏)】とは、供養してくれる親族や縁者がいなくなった故人の魂を言います。 お坊さんの間でも【無縁さん】…もとい、【無縁さん】こそ、ぞんざいに扱うべきではないという事は知られている。それを妻が言いだしたのには驚いた。

妻いわく【無縁さん】は体の疲労を感じた時に必要だと言う。 確かに私に頼ってくる【無縁さん】を供養をしてあげる事で体がスッキリすることは考えられる…「それならば!」と思い、本堂で【無縁さん】へお経をあげに行こうとした時、妻が私にこれをくれました。 「疲労感を軽減してくれるから」

これ…クエン酸… 妻は食えん奴認定です。

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