年末の大掃除、毎年計画はするものの、なかなか始められない方も多いのではないでしょうか?
「まだ◯日残ってるし…」と後回しにしてしまい、結局慌てて掃除をすることになりがちです。
そんな私も忙しさにかこつけて大掃除をサボりがちなだらしない一面を皆さんには見せませんが持っているのも事実です。
昨今「断捨離」という言葉をよく耳にします。いらないものを捨てて、スッキリとした生活を送ることは、とても気持ちがいいものです。でも「もったいない」という気持ちを持たれる方も多いのではないでしょうか。断捨離とは、簡単に言うと「いらないものは持たない」「使わないものは捨てる」「モノへの執着を手放す」ということです。
■「もったいない」と「断捨離」、どちらが正しいのか?
「もったいない」と思い物を大切に扱うのはとても大切です。でも、ずっと使わないままのものを大切に保管しておくのは、少し違うかもしれません。せっかくのモノも、使ってもらえなければかわいそうだとは思いませんか?
大切な事は、モノを買うときに「本当に必要か?」「大切に使えるか?」をよく考えることです。
■モノの「命」を輝かせる
でもよく考えてみてください。私たちが1番大切なものは「モノ」ではなく「命」ではないでしょうか。自分の命はもちろん、周りの人や動物の命も大切です。私達の命は色々な縁(いのち)によって成り立っています。
そこで、断捨離をする前にもっと大切なことがあると思うのです。それは、モノを大切にすることです。モノにも「いのち」があって、モノの役割を果たしてあげることでモノのいのちが輝くのです。モノを大切に使うことを心がければ、「もったいない」という気持ちと「断捨離」の考え方を両立させることができそうな気がしませんか?そうすれば、年末の大掃除もはかどるのではないでしょうか。
日蓮宗では「いのちに合掌」という布教テーマを掲げています。ぜひ大掃除もいのちを輝かせる為の1つと捉えて「今年こそは!」と張り切って行ってみてはいかがでしょうか?私ですか?私は…忙しいので…妻と子どもたちに任せます(^_^;)