蓮の苗

春が近づく頃になると、寺庭婦人は蓮仕事を始めます。
昨年咲いていた蓮の鉢から泥を取り除き、塊茎(かいけい)を取り出します。
塊茎とは地下茎のことで、簡単に言えばレンコンのことです。
取り出すと、写真のような状態になります。

これをきれいに洗い、新芽が出ているレンコンを2~4節に分けると、株分け用の蓮の苗が出来上がります。

泥の入った陶器やプラスチック製の鉢に腕を突っ込み、ひっくり返してレンコンを取り出す作業は重労働で、しかも全身が泥だらけになります。
こうした作業を経て、夏には美しい蓮の花が咲くことを思うと、法華経の「不染世間法 如蓮華在水」の一節を思い出さずにはいられません。

さて、出来上がった蓮の苗は、3月23日の「彼岸せがき法要」の際に、ご参詣の檀信徒の皆さまにお分けします。数に限りがありますので、先着順になることはご容赦ください。
日当たりの良い場所で、大きな容器に入れ、肥料を与えて、大切に育てていただければ、今年の夏には見事な蓮の花が開くことでしょう。

ちなみに、蓮の種類は、白系の「一天四海」。
ピンク系の「大賀蓮」「美中紅」「碧血丹心」「明光蓮」です。

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