御宝前の修繕作業①

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皆さんこんにちは。
早い梅雨入りとなりましたね。雨が降ると少し肌寒さを感じますが、体調など崩されていませんでしょうか。
今年は季節外れのインフルエンザ流行があったり、はしかの感染も目立ってきているなどと、いつもと様子が違うようです。一部では長いコロナ生活で根付いたマスク生活によって菌に触れ合う機会が減少し、体の免疫力や抗体が低下しているなか、マスクの自由化によって遅れて流行がきているのではないかということが言われていますね。また体が順応していく為には仕方のないことなのでしょうか。

さて、いま本堂中央の御宝前の土台が取り外され、大きな空洞が見えているのをご存じでしょうか。
と言うのも、昨年の秋に本堂中央の御宝前の土台にズレが生じ、前に傾いているということがわかりました。
このままでは徐々に傾きが増して御宝前が崩れてしまう恐れがあるということで、先日、本堂中央の御宝前の土台の取り外し作業が行われました。役員・女性会の方々の力をお借りして、ご用意いただいた仮の骨組みと、土台の上に乗っているひな壇を取り替えました。さらには御宝前の仏・菩薩像も全て一旦降ろして磨き上げました。

毎日のように見ているものではありますが、ここまで分解してみたのは初めてですし、自坊の仏・菩薩像に日蓮聖人像などをこんなに至近距離で見るのも初めてでした。
皆さんも”こんなに近くで見られることがあるなんて思ってもみなかったなぁ~!”と興奮気味でした(^^)
外から見るには何も変わりはなくいつも煌びやかなのですが、長年誰も手を触れることがなかったためか、色々なところが朽ちていました。
なんとネズミが巣を作っていた形跡もあり...
”みんなネズミに向かって拝んでたんか~!”などと言いながらも全てを綺麗に取り払い、新調できるものは交換され、作業は進められていきました。

多くの仏像は長い年月を経て色褪せており、元々の黄金に輝く姿を取り戻すことは出来ませんでしたが、一つ一つ丁寧に拭き上げました。中には拭き上げたところから金色の輝きを取り戻せた部分もあり、仏・菩薩・日蓮聖人も心なしか喜んでいるように感じられました。

なかなか手をつけられる場所ではないとはいうものの、こんな状態の御宝前であったことに申し訳なく思いながら出来る限りの清掃を行い、仏像は元の位置に戻されました。
仏像の下のひな壇は新しいものとなり、土台は仮の骨組みを固定して、元の土台はこれから修繕作業に入ります。
土台を外してみて分かったことは、本堂の床下と一体になっていたことです。なので御宝前の下に床はなく、床下が丸見えになっていました。
どうして床が無いのか、ない方が良かったのか?この構造については本堂を建てたときに関わった人に聞くしか...というわけにはいきませんので、このままになってしまいますが、地面と繋がっているために動物も入りやすかったということでしょうか。
こんなことが無ければおそらく知る事はなかったので、今回は色々なことが知れて本当に良かったです。
修善完了時期は未定ですが、もし今後法傳寺に来られることがありましたら、この機会に一度覗いてみてください(^^)
作業に関わって下さった役員・女性会の皆さま方、お疲れ様でした。
次回は修善が完了した時にまたアップしたいと思います。

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