1月28日、京都市伏見区にあります墨染寺様での寒修行に参加して参りました。
本堂前にて、道中の安全と寒行の無事円成を祈願して水行が行われた後、京都1部青年会のお上人方と、ご寺族の皆さん、そして墨染寺のお檀家様方とご一緒に、午後6時にお寺を出発。深草瑞光寺様、元政上人墓所、日像上人御荼毘所、深草宝塔寺様を、総勢20名ほどが教箋をお配りしながら約2時間かけて唱題行脚しました。
寒行といえば、私は宮沢賢治が頭に思い浮かぶのですが、詩や童話、教育、農業など、多岐に渡り活躍した宮沢賢治は、花巻農学校の先生になった頃、毎年冬になると寒行を行っていました。厳冬期には卵の黄身さえ凍りつく花巻の厳しい冬に、絣(かすり)の着物に黒いマントという風姿で、お題目を唱えながら町を歩いていたと伝えられています。
今回の行脚には、長男(10)と次男(5)もご一緒させていただきました。心配していた次男も、他に同じ年頃の子が頑張っているのが励みになったのか、立ち止まることなく最後まで太鼓を打ちながら歩き続けることが出来ました。参加者は、ご高齢の方から1歳児(お母さんが抱っこ)まで、誠に多彩な顔ぶれで、しかし一人も欠けることなく無事所願成就♡致しました。
志ある青年僧の下に老若男女が集い、決して楽な道のりではなかったですが、参加された方々は尊い功徳を積まれました。また、皆様のお題目の声と団扇太鼓の妙音により、その地は清浄となり、お耳に届けられた方は仏様とのご縁が結ばれたことと思います。
この度、お世話になりました京都日青会の各聖、墨染寺御住職様、ご寺族の方々、行く先々で御厚情を賜りました御寺院様、そして参加者の皆様方には、心よりの御礼を申し上げます。
※画像は、寒修行後に温か~いおうどんをいただきました。歩き抜いた後は、格別美味しいっ!!(^^