仏さまの国に生まれてよかった

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昨日は、同管区の真如寺さまの釈尊御降誕会に伺いました。
 
日蓮大聖人御真骨が奉安される宗祖棲神の霊場(日蓮聖人の魂が棲むところという意味です)には、お釈迦さまの誕生をお祝いするために朝早くから大勢の参詣者が訪れ、堂内は大変活気に溢れておりました。
法要に先立ち、不肖私が法話を担当させていただきました。
お導師さまに続いて最後に入堂致しますと、堂内を埋め尽くす皆さまは熱心なご信者さんばかりですので、思わず身も引き締まります。真如寺さまには、これまでにも管区行事などで何度も出仕させていただいておりましたが、演台越しに見渡す光景はこれまでとはいささか勝手が異なります。ご参詣の皆さまも、管区行事でよくお会いする馴染みのあるお顔触れとは違います。
緊張のボルテージも急上昇!
直前まで覚えていたはずの文言は、羽が生えて頭を飛び出し、頭上をピヨピヨ~♪と飛び回っておりました。
そして、いざ話し始めますと…意外にも、緊張に強張る顔面、早馬の如くに打ち続ける心拍を徐々に和らげて下さったのは、他ならぬご聴聞いただいている皆さま方。
とにかく、皆さん聞き上手!
普段からご住職をはじめ、随身されているお上人方の質の高いご法話に触れられていることもあり、聴聞される姿勢が素晴らしい。拙い私の話に、ウンウンと相槌を打ったり、笑って下さったりするので、喋っている私もついつい良い気分に持ち上げられ……
だんだん良くなる法華の太鼓(?!)
20年ほど前、私がリハビリ科で仕事をしていた頃、難病によりご主人に先立たれた奥様の言葉や、被災地の仮設住宅での交流の様子を織り交ぜながら、「お釈迦さまのことば」「お釈迦さまがこの世に生れ出た目的」「大災害の向こうに見えて来るもの」のテーマでお話を致しました。
法要の途中、美しく飾られた花御堂の誕生仏に、ご参詣の皆さんが順に甘茶をかけて御降誕をお祝いされました。その御仏体は、春の柔らかな日差しを受けて、仄かに煌めいておりました。
ちょうどこの時期、堂内も境内も、本当に華やかで、春の日差しもご参詣の皆さんのお気持ちも優しくて、仏教徒で良かったと心から思える日ではないでしょうか…
緊張で声を張り上げてしまったり、資料の棒読みになってしまったり、時間の都合上前振りを端折ってしまったため、全体的に重い内容になってしまったり等々、反省点は山積みでしたが、この度の貴重な機会を与えて下さいました植田観樹僧正には、心よりの感謝を申し上げます。

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