本日8月24日、当山護国寺 で盂蘭盆会が執り行われました
ちなみに24日は、お地蔵さんのご縁日
京都では、昨日の23日(土)と本日の24日(日)は、
各町内で地蔵盆が行われていることでしょう\(^▽^)/
護国寺のある山科には、とても有名なお地蔵さんがあり、
遙か昔の平安時代に、祀られたと伝わっている徳林庵を中心に、
四宮祭(地蔵盆)が毎年この時期に開催されます
私も子供を連れて行って参りました
地蔵菩薩は、子供を救って下さることから、
地蔵盆は子供が主人公の行事
各町内で色々な催しものをして、子供を楽しまさせる一大イベント
ちなみに、このお盆は、13日~15日の期間と思いがちですが、
実はもっと長い期間なのが「お盆」なのかもしれません
1日に、あの世の扉が開くことから、先祖供養が始まり、
7日は七夕と言いますが、先祖を迎える為の精霊棚に幡を飾ったことから、
棚幡(たなばた)が、七夕となったもので、厚く先祖を供養して、
13日には迎え火を焚き、
16日に、送り火で先祖を送り、
それでも盆中に供養を受けられなかったり、改心できなかった餓鬼を、
地蔵菩薩が手を差し伸べて救っていただけるのが、
24日の地蔵盆、地蔵菩薩のご縁日です。
ですからこの日が、お盆の最終日と言われる由縁です
法要後は、私が法話をさせていただき、
お盆の意味と心得をお話しさせて頂きました(。-人-。)
お盆はご存知の通り、お釈迦さまの弟子であった目連尊者の古事に由来します
目連尊者のお母さんが亡くなった後、餓鬼界に堕ちてしまい、
我が母親を救いたい一心で神通力を使って、色々なことをしますが、
どうやっても救い出せない・・・
それは、母親だけを救おうとする気持ちがいけなかったのです
お釈迦さまは、母親だけではなく、全ての救われない精霊、
餓鬼達まで供養することこそが、大事であると、目連尊者を諭されたそうです(゚ー゚)(。_。)ウンウン
私たちも、ついつい自分の先祖だけを供養しがちですが、
お盆はご先祖さまだけではなく、すべての精霊、
迷える餓鬼に供養してこそ、その意味が叶います
だからこそ、お寺の盂蘭盆会に参列する尊さが、ここにあるのですね。
お寺の盂蘭盆会はすべての檀信徒のご先祖様、
さまよえる精霊、苦しんでいる餓鬼、
四生六道すべての精霊に供養を捧げ、ご回向して参ります。
我が事、我が心という執着を離れたとき、
あまねく飢渇熱悩を離れ
円妙の法雨に潤おうことができるのです
毎年この日時に護国寺がおこなう盂蘭盆会は、お盆の総仕上げ
本日は、天候が落ち着かない中、お寺までお足をお運び頂き、
ご参拝下さいましたこと、厚くお礼申し上げます。
護国寺のご縁をもたれた総檀方信徒の精霊、
そしてすべての十方法界、有縁、無縁の精霊、
この法華経・お題目の法味によって、普く供養を納受し給わんことを。
南無妙法蓮華経(。-人-。)
護国寺の公式HPはコチラ↓
日蓮宗 了光山護国寺 ~山科檀林旧跡~