初夏の日差し爽やかな5月19日、羽咋市滝谷町 本山妙成寺にて、第71世貫首・藤井日傳猊下の晋山式が古式伝統にのっとり盛大に執り行われました。
午前8時20分、草鞋脱ぎ寺院の柴垣町本成寺に到着。住職の中山観能上人と高題目奉唱の婦人部の出迎えを受けました。本成寺さまにて貫首猊下お着換えの後に祝意言上の儀ならびに法要を営みました。
その後タクシーにて滝谷町入口に移動。そこから貫首猊下は駕籠に乗り、花火を合図にいよいよ奴行列のスタートです。途中、2度目の草鞋脱ぎ、中駄正視宅にて法味言上。そこからは高題目隊23名と、妙成寺国宝化の赤いのぼり旗を持った羽咋市の関係者も合流し、「へいよーおいやせ」奴衆の掛け声と共に、奴衆や寺院関係者が妙成寺まで、ゆっくり歩みを進めました。晋山式に伴う奴行列は8年ぶりとなり、沿道を多くの檀信徒や参詣者で埋め尽くされました。
午後からは、多くの参詣者で立錐の余地もない本堂にて晋山奉告式が厳粛の内に執り行われました。私は司会を担当させて頂きました。日蓮宗総本山身延山久遠寺法主・持田日勇猊下や日蓮宗宗務総長・田中恵紳猊下、加賀藩前田家第18代ご当主の前田利祐様や羽咋市長・岸博一様などが祝辞を述べられました。
最後に藤井貫首猊下は、「まずは能登半島地震からの復興を第一に、さらには本山妙成寺の諸堂国宝昇格・寺門発展のために尽力していきたい」と、その決意を述べられました。
御臨席を賜りました各聖には、誠にお疲れ様で御座いました。合掌