世間の人々のうったえる声(世音)を観じ、いろいろな悩みの根本を抜き去り、真の安楽を与える使命をもって私たちを見守っているという観音さま。
当山の万霊供養鐘塔に奉安する観音さまは、東京湾観音や釜石大観音の作者として知られる長谷川昂先生(1909-2012)の作。長谷川先生は鴨川市出身で、千葉県美術会会長、千葉県文化振興財団理事などの要職を歴任。木の持つ自然の美しさや愛をうたい上げる独自の鉈彫りの技法で、優雅さと荒々しさを兼ね備えた逸品を数多く生み出し、日本の木彫史に確固たる地位を築きました。
5月25日(土)午後2時より、深い慈しみの表情を湛える慈母観音さまに法味を捧げる年に一度の大祭を執り行います。水子の供養や子どもの発育健全、安産の祈願などを承っております。お誘い合わせてお詣りください。