伝教大師会【6月4日】

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 天台法華宗比叡山延暦寺を開かれた伝教大師最澄聖人は弘仁13年(822)6月4日、56歳で遷化されました。
 
 最澄聖人は『法華経』に基づいた「すべての人が仏に成れる」という天台大師の教えを広めるために、天台法華宗、今の天台宗を延暦25年に開きます。
 『天台法華宗年分学生式』という修行方針の中に、「国宝とは何物ぞ。宝とは道心なり。道心有るの人を名づけて国宝と為す。」と教えられ、学ぼうとする心が国の宝だと教えています。
 また、「一隅を照らす。此れ則ち国宝なりと」というお言葉は、一燈照隅の教えとして広まり、社会の一隅(かたすみ)を照らすことしか出来ない小さな自分の灯りも、一人一人が自分の場所で役目を果たす努力をしていけば、その灯りはやがて国を照らす大きな輝きになるという教えは、まさに法華経の心です。
 今、法華経の教えをもって人びとを救おうという最澄聖人のお心は、日蓮聖人に引き継がれています。
 
 

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