本山 妙覚寺で祖師堂大屋根葺替落慶法要

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 四月四日、京都市上京区本山妙覚寺(及川日周貫首)で祖師堂大屋根葺替落慶法要・縁祖妙心院日奠上人第三五〇遠忌法要並びに先師法要が行われた。当日は、朝から雨が降っていたが午後からの法要には雨も上がり全国遠近各地より法縁寺院、関係寺院、工事関係者、檀信徒総勢三百名を超える参拝者で盛大に賑わった。
 まず、境内にある妙覚寺道場剣友会による演武の披露の後、及川貫首導師で法要が執り行われた。
 本山妙覚寺は、日蓮聖人より帝都弘通を託された龍華樹院日像上人が元亨元年(一三二一)の開創であり、以来法燈連綿として六百三十余年、日蓮宗の本山として古い歴史がある。
 また、祖師堂は、天明大火後の天保六年(一八三五)に再建されたもので桁行十二間、梁行十一間の規模を誇り京都府指定有形文化財の登録を受けている。
 しかしながら再建以来一八〇年の歳月が経ち小修理を重ね維持していたが、近年軒の垂下が著しく朽ちてきていた為、調査をしたところ屋根瓦葺替、小屋・軒・床組等の木部修理、耐震補強などを早期に実施する必要があると判明。この大事業を本年平成二十八年の縁祖妙心院日奠上人第三五〇遠忌の報恩事業に位置付け平成二十四年十一月より着工。以来三年四ヶ月、祖師堂大屋根葺替(鬼瓦含め約四万二千枚)、躯体全面修理、耐震工事、渡り廊下復元等、総工費三億八千万円余りの諸事業を無事円成した。工事に携った工匠数は約七千人(大工 四千五百人、屋根工 千百人、左官工 三百五十人)にのぼるという。
 及川貫首の挨拶では「まずはやり遂げたという気持ちで一杯である。法縁を中心に多額の寄付を頂いた事、工事に携った関係会社に対して感謝の意を表すと共に、綺麗になった祖師堂へ沢山お参り頂きこのお堂が活かされる事を願っております。」と述べられた。

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