立正安国・お題目結縁運動 いのちに合掌

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七面山 妙恵寺

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2月19日、御題目講「たぼらかされ候ぞ」

こんにちは、副住職の裕真です。
本日は、毎月恒例の当山妙恵寺の信行会、御題目講でした。
当山の御題目講では、皆様で一緒にお経をあげて家内安全・身体健全を祈願し、住職から法楽加持という御祈祷をいただき、次に法話を聞き、最後に会食をし、親睦を深めるというのが一連の流れとなっております。
本日、私は御題目の太鼓の時、信者太鼓という独特のたたき方を実践してみたのですが、まだまだ口の動きと手の動きの連動がとれずにちぐはぐとなってしまった点が反省点でございます…。練習します。

さて、今月の法話は、日蓮聖人の光日房御書という御遺文の一節、「たぼら(誑)かされ候ぞ」に関するお話でした。
この御遺文は、日蓮聖人の故郷の安房天津(千葉県南部)に住まれていた光日尼に宛てられた御手紙です。
子息を亡くされた光日尼さんに、日蓮聖人は弔いを示されながら、自らが法華経に身命をかけて生き、様々な法難を経験されたことを回顧した上で、この世には受けるべき試練があるけれども、その中で邪法にたぼらかされることがなければ、法華経信仰を中心に親と子が互いに導きあって、死後も必ず救われると説かれました。
この「たぼらかす」というのは、現代では「人をたぶらかす」という風に用いますね。
「たぼらかす」は漢字で「誑かす」と書きます。
読んで字の如く、言葉によって人を狂わせる。人を迷わせるという意味です。
御遺文の一節「たぼらかされ候ぞ」は、心に隙があると、言葉によって迷わされることがあるので注意しなさいということです。

この一節を述べるうえで、日蓮聖人はどのような生き方をされてきたのでしょう。
日蓮聖人は、個人の救いよりも、この日本国がどうなるのか、社会を良くしたいという大きな視野で仏教をとらえて生きてこられました。
そもそも仏教はどういう願いをもった教えなのか。
大事な教えだからこそ二千数百年前の歴史を経て、現代にも伝わってきているのです。
人が生きる根本の心構えを教えるのが仏教なのです。
人間というのは損得や、目先の欲にとらわれがちで、失敗を繰り返しますね。それが人間の業であります。
そういう人間だからこそ、本当の意味で心のより所となるもの、お釈迦様の本意、真髄となる教えを求めなければならない。
それを探して日蓮聖人は命をかけられました。
その答えが「法華経」でした。
末法の世の中だからこそ、お釈迦様の真髄の教えを見きわめて、随順しなければならない、その中心となるのは「法華経」であると。
自分にとっての良いとこどり、ご都合主義的な仏法受容、自分本位な信仰ではいけないと批判されました。
日蓮聖人が度々強い口調で言われるのは、自らの命をかけているからです。
正しい教え、法華経に対して命をかけられ、この日本国を良くしていこうと思われたからこそ、強く言われたのです。
価値観が多様化した現代社会においてこそ、お釈迦様の真髄の教えである「法華経」を正しく信仰することが大切なのです。

私たちは、日々の生活をする中で、さまざまなことに「たぼらかされ」がちですね。
言葉巧みに騙されてしまったり、自分の都合を優先して、相手の気持ちを考えることができなかったり、ついつい自分勝手になってしまいますね。
やはり、自分勝手というのはよくありません。
正しい信仰を持つということは、仏教的に言うと、自利と利他のバランスを保つということです。
自らにも利益があり、他者にも利益を施す。このバランスを保つことが大切です。
利益は「りやく」と読み、教えをいただいて目覚めるというのが本来の利益の意味です。
自らの受け取った利益を他者にも分け与えて施す、自らの心の財を他者とも共有し、分け与えるということ。
お金は減っても、心の財はいくら分け与えても減りませんから、沢山の人と共有することが大切です。
こういった自己と他者という関係の中で、あまりにも自己中心的に生きようとしている自分自身に気づき、目覚めること。
自らが得た利益、目覚めたことを社会に還元し、他者に施していくこと。
その中で自分の本来の役割を自覚し、使命感をもつことが大切なのです。
自分が気づいたことに相手も気づいてほしい。
自分が受け取った正しい教えを、他者にも広めていく。
この自利と利他の精神こそが菩薩行であります。
命がけの菩薩行をし、他者を導いていこうと体現されたのが日蓮聖人の生き方なのです

自利と利他のバランスを失うと、たぼらかされてしまいます。
何事もバランスを保つことがとても大切ですね。
このバランスを保つ、心のバランスを保つにはどうしたらよいのか。
それは、自らの両手を合わせて合掌をし、合掌によって自分自身を振り返ってみることです。
そして自分自身に足りないところがあることに気づかせてもらいましょう。
ふと、思い悩んだ際には、手を合わせて合掌し、すこし考えてみると自分の背筋も伸び、心構えもまっすぐになり、身心共にバランスがとれるのではないでしょうか。
心身のバランス、自利と利他のバランスを保ち、邪(よこしま)なことにたぼらかされないように、共に精進して参りましょう。

次回の御題目講は3月19日13時より、当山妙恵寺にて行います。
少しでも仏教に興味のある方はご連絡お待ちしております。
ぜひ、生の仏教を体感してみてはいかがでしょうか。

長々とお読みいただきましてありがとうございました。合掌
裕真
 

 

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