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平成３０年８月の掲示板は「妙法蓮華経 五百弟子受記品第八」です。
この章（品）では、お釈迦様の十大弟子の一人で説法第一といわれる富樓那と、500人の仲間の阿羅漢がお釈迦様の教えを聞いて、未来に成仏するという保証を授けられたことが説かれています。
500人の阿羅漢はお釈迦様の前で「衣裏繋珠」の喩え話をします。これは法華七喩の一つに数えられる有名な喩え話です。
ある時、１人の男が親友の家へ遊びに行き、酔いつぶれて寝てしまった。翌朝、親友は仕事のため、男を残して家を出てしまう。その際、酒好きでもあるその男が困らないようにと、衣の裏に高価な宝珠を縫い付けた。そして、再会した際、相手の男が今までと同じ姿だったことを嘆き、宝珠のことを告げる。男は、じつは自分は宝珠を持っている身であることに気がついたという話です。
私たちは気がつかないだけで、お釈迦様の心と智慧に相当する宝珠を持っています。それを「仏性」と言いますが、私たちはそのことに気がつかず、その仏性を養うことを怠っています。
この「「衣裏繋珠の喩え」では、私たちにもお釈迦様はしっかりと仏性という名の宝珠を縫い付けてくれていることを教えてくれています。
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