佐渡流罪が赦免となり、身延山へ入山された日蓮聖人は、建治元年(1275)6月、54歳の時に『撰時抄』を著されます。
日蓮聖人は末法の世で人々を救うためには、その時代にふさわしい教えを見極めなければならないと考えられました。
撰時とは「時を撰(えら)ぶ」という意味で、お題目や法華経の教えを弘める時が来たと確信されました。
この撰時抄は五大部の1つに数えられる重要な書物であり、なぜ今、お題目・法華経の教えが弘められる時であるのかが書かれています。
※五大部…日蓮聖人が書かれた5つの重要な書物で、立正安国論(39歳)、開目抄(51歳)、観心本尊抄(52歳)、撰時抄(54歳)、報恩抄(55歳)を指します。

