🆕京都妙満寺蔵「天目授与大曼荼羅」を訪ねて~日蓮宗東京都北部宗務所「教師研修会」~

開催日:2026年02月26日

 当山住職が協議員(協議員会副議長)を務める日蓮宗東京都北部宗務所主催の「教師研修会」が、下記の通り開催されます。
 中尾堯(なかお・たかし/中尾堯文)立正大学名誉教授・前日蓮宗勧学院長を講師に招き、京都の顕本法華宗総本山妙満寺に蔵される天目授与の絹本大曼荼羅を訪ねての研修会となります。
 この度拝見するのは、甲斐国身延に入山して間もない日蓮聖人が、文永11年(1274)6月に草庵で最初に揮毫された大曼荼羅で、授与書には、弟子の天目(てんもく)の名が記されております。調査に当たった中尾先生によれば、この大曼荼羅には、日蓮聖人が『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』を述作した約2ヶ月半後の文永10年(1273)7月8日に染筆したと言われる絹本大曼荼羅「佐渡始顕本尊」に類似した特徴を有し、内容・外観ともにほぼ同じ形式であったとのこと。今日に伝わる聖人直筆の大曼荼羅では、絹本(けんぽん)はこの一幅(いっぷく)のみとなっており、貴重な史料とされています。
 詳細は、『中外日報』(2021年5月)の記事をご覧下さい。
 以前、当山サイト記事(新発見「佐渡始顕本尊」臨写本~『本満寺宝物目録』所載~)でも紹介しましたが、「佐渡始顕本尊」には、いずれも後世に書き写された「紙本(しほん)」の臨写本が確認されるだけで、「絹本」の実物(真筆)は残念ながら明治8年(1875)の身延山久遠寺の大火で焼失したと伝えられております。
 今回拝観する大曼荼羅は、『観心本尊抄』述作の1年後、身延曾存本「佐渡始顕本尊」の11ヶ月後に揮毫された絹本大曼荼羅として注目され、その実際を確かめ、成立過程に思いを馳せるものであります。
 研修会では、立正大学日蓮教学研究所ならびに日蓮宗勧学院で当山住職もお世話になってきた中尾堯先生を講師として、「佐渡始顕本尊」とその写本について詳しくお話を伺い、あわせて京都の日蓮系各宗派の本山を巡り、京都日蓮教団の歴史について学びます。

現存唯一の絹本大曼荼羅となる京都妙満寺蔵「天目授与大曼荼羅」

   記
講 題:「曼荼羅本尊と今」
講 師:中尾堯文先生(立正大学名誉教授・前日蓮宗勧学院長)
日 時:令和8年2月26日(木)~27日(金)
研修先:顕本法華宗総本山妙満寺ほか

遠沾院日亨(おんでんいんにちこう)写本「佐渡始顕本尊」。日蓮聖人と法華文化展実行委員会編『日蓮聖人と法華文化』(新潟県立歴史博物館・山梨県立博物館、2021年)

寂照院日乾(じゃくしょういんにちけん)写本「佐渡始顕本尊」。立正大学日蓮教学研究所編『本満寺宝物目録』(本山本満寺、2010年)

一覧へ