(若坊守編)白馬入盧花ーはくばろかにいるー

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最近、主人が厠に『禅語』の本を置いており、私も朝「今日の私に必要な言葉を」と念じながら開いたページの言葉の意味を実生活と照らし合わせるのが習慣になっています。

最近3日ほど続けて同じ言葉がでました。

『白馬入蘆花』 “はくばろかにいる”
一面に白い蘆(あし)の花の咲く中に、白馬が入ったらまるで見分けがつかないが、蘆花と白馬は別のもの。類して等しからず、という意味です。

う~ん、今の私にどんな意味があるのだろうか。

と思っておりましたところ。

私、普段は作業療法士として訪問リハビリの仕事をしているのですが、利用者に夜間帯、簡易式のトイレを自室で使ってもらうかでケアマネージャ-さんと意見が割れてしまいました。

利用者はもっと歩きが良くなりたいとリハビリにも励んでおられましたが、転倒も増え夜間の頻尿もあることから本人も介護する家族も疲れていらっしゃるように見えました。

リハビリの立場から見ると、転倒による骨折のリスクを避けたいのと、本人と家族に休息の時間を取ってもらいたいというのがありました。

ケアマネージャーさんは本人はもっと歩きを頑張りたいといっているのに、トイレを置くことで機能を低下させるのでは、と。

時間がなく、議論は平行線のままで終わってしまったのですが、「どうして、理解してもらえないのか?」と思って岐路につく際にここ数日の朝見たあの禅語が思い出されました。

「白馬入蘆花」の解説には、
なぜあなたの意見が通らないのか?
それはあなたの説得する力が足りないから。
なぜあなたの説得する力が弱いのか?
それはあなたが相手を自分と同じだと思っているからなのです。
同じ仕事をしているけれども、相手と自分は違う。
不一不二です。

あなたの意見を通すにはもっと相手の気持ちをイメージして丁寧に熱心に説明しなければ通じませんよ、と。

私の場合、利用者・ケアマネさん双方の気持ちをもっとイメージすることが必要です、ということなのでしょうね。

来週の会議に向けてもう一度勉強し直したいと思います。

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