坊守のひとりごと24’2

最近私の周りの友人間でやたらと流行っていること、『予祝(よしゅく)』。予祝は日本古来の文化で未来の祝福(喜び)を予め予定する、いわば「前祝い☆」です。お花見も元は古来に日本人が実践していた願いを叶える予祝でした。春に満開に咲く「桜」を秋の「稲」の豊作に見立てて仲間とワイワイお酒を飲みながら先に喜び祝うことで豊作という願いを引き寄せようとしていたそうです。「新年あけましておめでとうございます」という言葉も素晴らしい一年になることを予め祝う前祝いだとか。
友人たちは朝起きた時に鏡に向かって「今日も一日良い気分で過ごせました」と唱えたり、「○○のライブのチケットが当たりました!」と唱え、実際に非常に入手困難なチケットを手に入れたりしています。「パートナーが現れました」と唱え本当に出会ったしまった友人も。
この予祝の考え方は医療の現場でも取り入れられているそうです。人生の目的は病気を治す事ではなく今よりも幸せになること。病気を自分の人生と真剣に向き合う契機に変えて病気になる前よりももっと幸せな生き方を目指すためにこの予祝思考(前祝いの健康術)を患者さんに進めているそうです。
私が最近始めている予祝は朝起きた時に「私の心と体はますます健康になってしまいました、(ガッツポーズ)」そして「仏教を必要とする人たちに妙功寺がお役にたってしまいました(ガッツポーズ)」です。

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