坊守のひとりごと23’6

早いもので末娘が誕生してもう少しで1年。お陰様ですくすく成長してくれています。この1年、振りかえるとあっという間でしたが、心身ともに慌ただしい日々でもありました。
というのも、産後今一つ体調が戻り切れず、様々な病院のお世話になりました。 耳の不調やめまいがあり、耳鼻科を受診するとメニエール病か突発性難聴か?薬を飲むも変わらず脳外科や内科を受診するも特に問題はないと言われました。
知人から「時間はかかるけど体質改善も含めてゆっくり直すといいよ」と言われ漢方内科にかかることにしました。
漢方薬を数種類試しましたがなかなか改善せず、いくつか回った病院でも診断が確定しないことにやや苛立つ私に先生は静かに話しだしました。
「実は私もずっと原因不明の痛みがあるんですよ」と。
数年前から肋骨当たりに痛みが出だし、様々な検査をしたけれど原因が分からなかったそうです。だからこの痛みとともに生きていくしかないなと今は思っていると、
そして「白黒つけたい気持ちは私も分かります。でも原因が分からいない事も沢山あります。そして人はみんな、その曖昧さに慣れる強さを持ってると思うんですよ」と。
確かに私は診断が欲しくて、そうしたら自分の不調がなくなると思って躍起になっていました。でも40過ぎての出産は相当大事にされても体に負担はあっただろうし、そうでなくとも様々な不調が出やすい時期でもあるでしょう。病気を完全に治す、ということよりも変化している自分の体と上手に付き合っていく、ということを独特の視点を持つ東洋医学の先生に教えてもらった気がしたのでした。

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