坊守のひとりごと23’5

先日、娘達とランチに行きました。そこは夫婦お二人で営まれている小さなパスタ屋さん🍝私たちをテーブルへ案内してくれたのは爽やかな青年でした。もしかすると店主の息子さんかな、と思いながら席につきました。末娘を連れていく予定が急遽住職に預けられたので予約していた人数と違ったのですが、必要なくなった赤ちゃん用の椅子を片付けながら、体調が悪かったのか?どんな赤ちゃんなんですか?と気遣ってくれました。
また次女はミートソースのスパゲティを頼んだのですが、出てきたものにチーズがかかっていました。乳製品が苦手な娘。「これチーズだ」「上のほうだけだから取ったら食べられるよ」という私達のやりとり(お店の人には失礼になるかと思いかなり小声で話していたのですが)すぐにその雰囲気に気づいて対応してくれました。お店は満席ですごく賑わっていたのに、事あるごとに青年は私たちのテーブルに来てくれ、味の感想、希望すること、オーナーのこだわりを伝えてくれました。食べたり話している時には遠くから、必要な時にはササッと現れる。本当に丁寧な気持ちの良い接客で帰る頃にはそのお店のファンになっていました♡
お寺はサービス業とは違いますが、様々な感情でお寺に足を運ばれる方もいらっしゃるでしょう。そんな時にできる限り心情を理解したいと心を砕きながら、本堂で過ごされる時間が温かいものになるよう私にできることは何か、と考えています。

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