坊守のひとりごと22’12

12月は小学校のマラソン大会の時期。中学高校と陸上部だった私は応援しながらも子供より熱が入ってしまいます。長男は低学年の時こそ上位に入っていたのですが、彼に追い越されていた数人はその悔しさをばねに努力を重ね中学年になった今、長男よりも早くなった友達が何人もいます。
「練習したらもっと早くなる」そう思って放課後、小代山の麓までの坂道を毎日走ってみよう、と提案しました。住職も日々の運動不足解消の為、自転車で山道を応戦します。数日はタイムが上がったとか、走るのに少し慣れてきた、と言っていた長男でしたが、暫く経つと、"今日は疲れたから“とか“宿題が終わりそうにないから“と言って走るのを敬遠するようになり、ここ最近は練習を全くやらなくなりました。親としては努力をすることで得られる達成感を味わってほしかったのですが、なかなかうまくいきません。
そんな時に俳優の大泉洋さんが何かのインタビューで
【努力だと思わなくていいような好きなことを見つけなさい】
と話されていました。
そっか、好きなことなら傍から見ると努力しているように思えても本人は「好き」の気持ちで頑張れるのだなと。確かに長男の好きな戦国武将や釣りの本は、もう寝なさいと言ってもベッドの中でこっそり読むくらい好きなよう。親ができることは子供の「好き」を見つける手伝いと好きになったものをできるだけ深めていけるようサポートするだけなのでしょうね。
と思いつつもやっぱり今夜も「明日、麓まで走らない?」としつこく言う母でした(笑)

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