坊守のひとりごと22’10

 産前からお世話になっている鍼灸師の先生のお陰で最近はツボの効能についても学ぶ機会が増えました。
鍼やお灸の効果はもちろんですが、痛みのある部分を優しくさすってもらうだけで、緊張がふっ、とゆるむんです。
まさしく『手当て』ですよね。小さい頃、けがをした場所に手を当てて「痛いの痛いの飛んでいけ~」と親にしてもらった方も多いと思います。
触れられることで脳内には痛みを和らげるホルモンが出て、痛みへの閾値があがるそうです。
昔の人たちも本能的にそうするうちに痛みが治まるなど様々な効果があることに気づいたのでしょうね。
経験の蓄積によって効果のある位置や扱い方が確立されたものが『ツボ』です。
最近の私のおすすめは壇中(だんちゅう)。左右の乳頭の中間にあり、指で押すとちょっと痛みがあります。
自律神経の調整や鎮痛安定作用があるそうです。
「一切の気の病に聴くツボ」でもあるのだとか。
秋は陰陽転化の時期。草木は枯れ、生と死が交差する季節です。
この変化に身体も順応しなくてはならず、うまく対応できないと不安や怒りなどの精神的な症状も現れやすくなります。こんな時に壇中のツボを温かい手やカイロでそっと温めてあげると良いそうです。
ぜひお試し下さい?

一覧へ