(若坊守編)男の七五三

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

 先日天草の実家に帰省することを今年84歳になる私の祖母に伝えると、長男の宮参りの際に仕立てた着物を持って帰ってきてほしいといいます。
聞くと3歳の七五三用に着物を仕立て直してあげたいと。
 現在2歳9か月になる長男はやんちゃ盛り。
一時だってじっとしていられないし、気に入らないことがあると手がつけられません。
 私自身は彼が5歳になりもう少し落ち着いてから七五三をするものだと思い込んでいましたが、祖母は「3歳まで立派に成長したんだから、するべきだ」といってききません。
 七五三の由来を見てみると、古来の子どもの成長儀式と関係しているようだとありました。
その昔、幼児期の子どもは男女とも髪を短くしていましたが、三歳ごろになると、成長の証として髪の毛を伸ばし始めていました。
また、男の子が初めて袴を着ける「袴着」が五歳ごろ、女の子の着物から紐をはずして大人同様に帯を締める「紐落とし」「帯解」が七歳ごろとも言われています。
 こうした儀式を基準に考えると、三歳は、男女ともに七五三のお祝いをしていい年齢、ということになります。
そもそも七五三は、子どもが大きくなったことを感謝する行事。
それに、三歳という時期は、いまも昔も赤ちゃんから子どもへと変わる大事な時期です。
男の子も女の子も、無事に育ってきたことをお祝いするのだな、と改めて思い、祖母と長男と一緒に呉服屋さんへ行きました。
 実際に着てみると、親ばかながらこれがなかなか!
あどけなさの中に、男の子っぽさが少しだけプラスされて、何とも言えず初々しいのです。
袴を着た本人も、周りから「かっこいい~」と言われちょっぴりお兄さんになったことを意識したようで、きりっとした表情になっていました。
仕上がってくる着物を楽しみに11月の七五三を迎えたいと思います。

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ