太平洋戦争末期、終戦直前の7月4日未明
高知市に戦中最大の空襲がありました。
高知市中心部を流れる鏡川に、水を求め多くの市民が殺到しました。
しかし、鏡川にたどり着いた時にはすでに致命傷を負っていた市民も多く、多くの命が失われたと聞いております。
日蓮宗高知県宗務所では7月3日にその犠牲者向けて追善唱題行脚を行っております。
鏡川に近い要法寺様を出発し、鏡川にさしかかる天神橋の上から千体流しを行いました。
千体流しとはお題目が書かれた、水に溶ける和紙を流すことで供養するものです。
写真ではわかりにくいかもしれませんが、ご参加の僧侶とお檀家様の散じたお題目は、風に舞って川の遠くまで美しく飛んでいきました。
その様子を見て、ご参加の方々はそれぞれに戦争の恐ろしさ、お題目を供養する尊さを感じたとお話ししてくださいました。