4月28日は日蓮大聖人立教開宗(りっきょうかいしゅう)のご聖日で、本年で769年目となります。
建長5年(1253)4月28日、鎌倉や比叡山でのご遊学を終えられた大聖人は、出家得度された故郷の清澄寺(現 千葉県鴨川市)に戻られ、名を是聖房蓮長から日蓮と改められ、清澄山の山頂から太平洋に昇る朝日に向かってお題目を始唱、布教を開始になられました。御年32歳、これを立教開宗といいます。
このご聖日に毎年県内寺院有志は、眉山の山頂で昇る朝日に向かって読経し、お題目をお唱えして妙法弘布、世界平和、各寺院の寺門繁栄、檀信徒の皆さまの家運隆昌をご祈念しています。
雲が多く今にも雨が降りそうなお天気で、早朝5時すぎより山頂で待機しておりましたが今年は明るくなっても朝日を拝することはできませんでした。
私たちにとっては毎年の行事でありますが、人々を救う仏さまのお使いとしてのご自覚、身命に及ぶ布教のご苦難の始まりを覚悟された大聖人のことを想うと気が引き締まる思いがいたします。
暁天唱題を終えた後、同じく山頂にある平和祈念塔パゴダ(徳島県仏教会所管)で、太平洋戦争戦没者のご供養と世界平和のご祈念を行いました。
ご供養が終わるのを待っていたかのように雨がふりだしました。