団参に行ってまいりました

総本山・身延山 久遠寺と大本山・北山 本門寺参拝

 10月7日(月)から9日(水)まで、日蓮宗徳島県宗務所主催の団参に参加させていただきました。

 参加者は23名、当寺からは住職含め4名が参加させていただきました。

 7日、身延山到着後、西谷の御廟所域へ、「御草庵跡」と「御廟」にお参りしました。 

 

久遠寺草創の聖地で日蓮大聖人が9か年住まわれた御草庵跡

日蓮大聖人御廟(拝殿より)

 8日、久遠寺で朝5時半からの朝のお勤めに参列、朝食後に「輪番奉仕」が行なわれました。

 「輪番奉仕」とは、日蓮大聖人のご遺命により身延に建てられた御廟を、直弟子である六老僧が交替で護持されたことを始まりとし、本宗の寺院・檀信徒にとって大事なつとめであります。

 最初の「委嘱式(いしょくしき)」では、久遠寺の93世住職である持田日勇法主猊下(ほっすげいか)より、全国の寺院・檀信徒を代表して本日の大聖人へのご給仕をご委嘱(お任せ)していただきました。

 その後、大聖人の御真骨が奉安されている御真骨堂の拝殿で徳島県宗務所長を導師に「法儀(ほうぎ)」が厳修されました。

 参拝団一同、心からの読経・唱題で大聖人に給仕奉仕の誠をお捧げいたし、最後に御真骨堂を内拝、この上なく美しく荘厳された塔に奉安された大聖人の御真骨を間近に拝させていただきました。

日蓮大聖人の神霊をお祀りする 「棲神閣 祖師堂」前にて

早朝の久遠寺境内(左から本堂・祖師堂・報恩閣・御真骨堂・仏殿納牌堂)

本堂前の五重塔と大鐘

 身延山の参拝を終え、一行は静岡県富士宮市にある大本山・北山 本門寺を参拝させていただきました。

 本門寺は、日蓮大聖人の直弟子、六老僧の一人である白蓮阿闍梨 日興上人が永仁6年(1298)に開かれたお寺で、88歳で御遷化されるまでの36年間、後進の育成、御題目の流布に努められました。
 
 永年にわたり富士門流(本門宗)の総本山でしたが、昭和16年(1941)本宗と合同し、七大本山の一つに列せられいます。

 本堂で「生きませる祖師」として信仰を集める大聖人等身の御影「生御影尊像」の御開帳をしていただいた後、「日興上人御正廟」にお参りさせていただきました。

仁王門

本堂(御影堂)

国宝・犬山城と博物館・明治村観光

 9日、前日に愛知県南部の三河湾岸にある吉良温泉の「旅館やまと」に入り、三河湾の幸と温泉を堪能した一行は国宝の「犬山城」へ。

 別名を「白帝城」といい、室町時代の天文6年(1537)に織田信長の叔父・信康が築城し、天守は現存する日本最古のものだそうです。

 信長・秀吉・家康がそれぞれの時代にこの城を手にしたそうで、急な階段で昇る望楼型の最上階は四方を約半間の廻縁がめぐり、一周しながらの眺望は素晴らしいものでした。

天守の高さは本丸地上より約24m

 その後一行は明治時代の建造物等を全国から移築して公開している「博物館 明治村」へ。

 敷地面積が約100万平方メートルと広く、明治の様々な社会、文化を取り上げ、歴史的建造物(施設は67件、そのうち11件の建物と3つの産業遺産が国の重要文化財、外は殆どが登録有形文化財)の多さから、ドラマの撮影などにもよく使われているそうです。
 
 全てを見ることはできませんでしたが、西洋の進んだ文化や技術を取り入れ、日本が近代国家として歩み始めた明治という時代を少し学ぶことができました。

 明治村で昼食をとり、徳島に向け帰路につきました。

 今回、新型コロナウイルス感染症の蔓延により令和元年以来久々の団参となりましたが、仏天のご加護により、参加者一同体調を崩す者も無く、また天候にも恵まれ、輪番奉仕のお役目も無事果たし、大変有り難いお参りができたことに感謝しつつ無事徳島に帰着させていただきました。

 

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