現総代さんのお母様が昨年「高張提灯(たかはりちょうちん)」二張りの張り替えをお申し出下さいました。
お寺に多くある備品の維持には費用がかかることが多く、大変ありがたいことでございます。
当寺では大きな行事を営む時、門前に高張提灯をお掲げします。
今年はコロナ禍により数年間中止となっていた門中(もんちゅう)寺院5ヵ寺輪番による「門中会式(えしき)」が10月末に当寺当番で再開されることとなり、先月から準備にかかりました。
綺麗にしていただいた高張提灯を掲げさせていただきたいと存じます。
【高張提灯】
江戸時代の承応(じょうおう)・明暦(めいれき)頃(1650年代)に現れたようで、提灯の形は大きな棗(なつめ)型をしており、家紋や屋号などを描いて2本の腕木がある長竿に取り付けて高く掲げられた。
もともとは、武家で照明器具として使用されていたが、時代とともに遊郭や芝居小屋、商店の店先などでも使用されるようになった。
【門中寺院】
市内寺町にある本宗寺院5ヵ寺で、妙永寺・本行寺・妙長寺・壽量寺・善学寺(順不同)のこと。
【会式】
10月から11月にかけ、宗祖日蓮大聖人のご命日近くに営む法会。
大聖人をお偲びするとともに、私たちに尊い『法華経』のみ教えと、その功徳にあふれた『お題目』をお授けいただいたことに報恩感謝の誠をお捧げする。