人形供養を観音寺ではいたしております。
皆さんや子どもさんの成長の傍らにはお人形さんがいてくれました。
はたして役目を終えたからといって粗末に捨ててしまうだけでよいのでしょうか。
仏教では心あるものだけではなく、心の無い物であっても仏性を認め成仏すると説きます。
現代は自分勝手に生きることがステータスになりつつあります。
さらには利己的且つ打算的に生活することが社会から強いられているようにも感じます。
大量生産されたものは大量消費への一途をたどりますが、人間の存在や関係すらも大量消費されているのではないでしょうか。
最近お骨をお墓や供養塔に納めずに廃品回収や可燃ごみとして出してしまう方に市町村担当者は頭を抱えているそうです。
物を大切にしない人間がモノとして扱われる時代になるのでしょうか。
人間とは恩を知る人のことです。
自分を支え育ててくれるこの世のすべての存在に感謝出来る人です。
お人形は最初心がありませんでした。しかし皆さんを育ててくれた存在であることは確かです。
最期に皆さんの感謝の心をお供えして供養を致しましょう。