桜の花もきっと応援していますよ

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 本栄寺は今でこそ倉敷のほぼ中心地に位置していますが、江戸時代前期ごろまでは現在地よりも少し南の、今は笹沖という地区に「蓮華寺」という名前で建っていたそうです。当時その地を治めていた岡山藩池田家が儒教を信じ、廃仏毀釈の危険が迫ったため、当時の住職が天領である倉敷の現在地に移転したといわれています。蓮華寺の開山は大覚大僧正という言い伝えで、笹沖の蓮華寺跡地には小さなお堂(大覚堂)と、風化が著しいお題目石塔があり、大覚大僧正のご命日の四月三日には、毎年遺徳を偲ぶお経を地区の方たち(檀家さんではありません。ほぼ他宗の方たちです)と、満開の桜を楽しみながらにぎやかにあげています。今年はコロナの影響を考慮して中止になりましたが、これまたコロナの影響で、新学期の目途が立たず、学寮にも帰れずウチでくすぶっている弟子二名を連れて、三人だけの大覚祭を行いました。大覚大僧正といえば雨乞いですが、今年は疫病退散もしっかり祈念しました。

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