『尺八の調べ』 令和5年春の大まんだら様ご開帳

5月3日、春の大まんだら様ご開帳法要を営みました。
ゴールデンウイークらしい爽やかな好天にめぐまれ、快適な一日でした。

朝9時から福田講中の役員の皆さまがお出でになり、境内に幟を立てて宝蔵から大まんだら様を本堂に移し、ご開帳の準備をしてくださいました。
10時から役員の皆さまと共に最初のご開帳法要。
一般参詣者がお出でになる午後1時からが本番です。

今回はコロナ禍のために3年の間、開くことのできなかった音楽イベントを法要に先立って行うことにしました。
当山役員をお務めの田中孝さんに「尺八の調べ」と題して、午後1時から客殿蓮華ホールにて尺八の演奏をしていただきました。

客殿蓮華ホールの椅子席はほぼ満席、田中楪山(ようざん)先生の登場です。
「楪山」は田中孝さんの尺八都山流師範としてのお名前で、『楪』は植物の「ゆずりは」を意味する漢字です。

田中さんは耳なじみのある歌謡曲「見上げてごらん夜の星を」の演奏からはじめ、尺八を始めることになった経緯や楽器としての尺八の説明などを興味深く語りながら、次の曲は雅楽である「越天楽」。ここでフルートの演奏者がサプライズで登場し、見事なアンサンブルを披露しました。

最後は都山流の流祖である中尾都山師作曲の「本曲 峰の月」。
尺八のさまざまなテクニックを駆使した素晴らしい演奏でした。

気がつけば1時間弱の演奏会はあっという間に終演を迎え、万雷の拍手の中「尺八の調べ」を閉じました。
久しぶりの客殿蓮華ホールでの演奏会。居並ぶ檀信徒の皆さまも満足そうなご様子でした。

その後、本堂にて大まんだら様の法要。皆さま声を合わせて読経・唱題のご修行をいただきました。

 

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