皆さんこんにちは。
11月に入りました。今月に入って一段と寒くなったように感じられます。
先日世間ではハロウィンの日で、都心の方では異様な盛り上がりを見せていましたが、法傳寺では今月の4日に行われる御会式の準備で、また別の盛り上がりを見せていました。
本日はその御会式準備の模様をレポートしたいと思います。
10月30日 準備1日目
初日は餅米の計量と餅米洗いから始まります。
朝の9時から作業開始。鏡餅と餅柱を作る為に餅米30キロを用意し、計量した餅米をバケツに入れていきます。この計量で失敗してしまっては全てが台無しになってしまうので、皆さん何度も確認しながら進めていきます。お米も最近では㎏単位で売られているものが多いですが、升や合を使って図る方も多くいらっしゃいます。マニュアルには㎏単位を用いて計ったものが書かれているため、それを馴染みのある升や合の単位に変換しながら計っていったので、何度か修正しながらの計量となりました。マニュアル修正の必要性、次回の課題が見えたところでありました。
バケツに入れた餅米を水で洗い、最後に多めに水を入れて一日寝かせます。バケツの数もかなりあるので、餅米洗いを担当して下さった方は大変だったと思います。それから餅柱の餅を流し込む型を出してきて洗って乾かします。
その後、会式までの準備物などを確認して1日目は終了。
10月31日 準備2日目
2日目も朝9時からスタート。本日は昨日1日浸けおいていた餅米を蒸して餅をつき、型に流し込む作業です。
この日が一番慌ただしい作業内容になります。
外に3台の蒸し器を設置して餅米を蒸していきます。
30分程すると、蒸し器からほんのり餅米の蒸された匂いが。蒸し終わった餅米を餅つき器に入れていきます。
ところで皆さんご家庭でお餅をついたことはありますか?今の若い方は特に、そのような風習を知らない方も多いのではないでしょうか?丁度この日に、餅つき器が紹介されているテレビがやっていたのですが、10代の方に餅つき器を見せても、何を作る機械なのか分からない方ばかりでした。私も、このような環境にいなければ知らなかったかもしれません。
その点、檀家の皆さんは何度もお餅を作っていらっしゃるので、腕前はピカイチです。
お餅は3色作るので、色づけも行っていきます。
餅を上手く回しながら色づけし、微調整を繰返し適度な柔らかさになるように仕上げていきます。
餅がつきあがったら、取り粉をまぶしたたらいに餅をあげます。
この餅を取り上げる作業が難しい…!躊躇してしまうと底の回転する羽に絡みついて後処理が大変!
ここはベテランの技が光ります…!
タイミングを見計らって、サッっと素早く餅を取り上げます。
餅つき器の底も綺麗…!長年の成せる技ですね~。すばらしい。
ふっくらと仕上がったお餅を幾つかに分けて、すぐに型に流し込みます。
この流し込む作業は時間との勝負。どんどん固まっていくお餅を細長い半円の型に流し込んでいきます。
出来立てのお餅ですから、これがまた熱いんです。
あついあつい!と言いながらも必死に型に入れていきます。なんだか図工の工作の時間みたいに、皆さんワイワイしながら作っていらっしゃいました。
型に流し込んだら後は完全に固まるまで丸一日置いておきます。
その頃、台所では女性方がお昼ご飯の準備をして下さっていました。汁物の良い匂いが漂っています。残ったお餅でお雑煮です。檀家さんの畑で採れた食材を使って作るお雑煮ですから味は勿論、からだにやさしくて食べるとほっこりします。本年はガス釜で炊いたご飯でおにぎりも作って下さいました。それに加えて、ご自宅で作って持ってきて下さったお漬け物も頂いて、お腹が満たされるのと同時に、大人数で食べる賑やかな食事で心も温まりました。
☆次回レポート②に続く