年末年始のご挨拶

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皆さんこんにちは。
年末年始の大寒波ということで、こちらでも積雪があり寒い年明けとなりそうですが、皆さまの地域は如何でしょうか。
なかには除雪作業に追われ、大変な思いをされている方もいらっしゃるかと思います。どうか、お怪我だけはなさいませんようお気をつけて…!

さて、2020年の印象に残っていることは?と聞かれたら、おそらくほとんどの方が新型コロナウイルスと答えるのではないかと言うほど、今年は未知のウイルスに恐怖した一年となりました。
多くの方が何かしらの影響を受け、新しい生活スタイルへの移行を強いられたのではないでしょうか。
法傳寺でも幾つかの行事を中止や延期にするなど、"いつも通り"が難しい一年となりました。そんな中でもここまで無事終えることが出来たのは、皆さまのご協力のお陰です。厚く御礼申し上げます。

何かと暗いニュースが目立った2020年ですが、個人的なことを申し上げますと、私にとって2020年は第一子の誕生という忘れられない年でもありました。
3月に妻の妊娠がわかり、そこから 約8ヶ月 、 11月1日に無事出産となりました 。
妊娠期間中、胎児の状態から絶対安静を告げられて、 妻はほとんど体を動かすことが出来ない状態が続いておりました。 お寺のことは2人3脚でやってまいりましたので、その間は本堂や境内・墓地の清掃がほとんど出来ない状態で、その事を妻も大変気にしていました。ですが本当に有難いことに、いつの間にか境内や階段の落ち葉を掃いて下さっている方がいたり、猛暑の時には樒や供花を取り替えに来てくださる方、雑草の処理しておくよ、と言って境内や墓地の清掃をして下さった方、不具合のある場所があると聞けばすぐに駆けつけて直して下さる方がいたり・・・
更には、「体に良いから奥さんと食べなね~!元気な赤ちゃん産むんよ~!」とお米や野菜・果物を持ってきてくださったり、「いつでも手伝いに行くから声かけてね~!」と言って下さる方がいたり。
ご縁を大切にしなさいと小さい頃からよく言われてきましたが、もしこの一年誰の助けもなく過ごしてきていたら、このお寺はどうなっていたことだろう・・・自分ひとりの力で出来ることはそう多くはなかったでしょう。特にこのコロナ禍で、人との距離が遠くなりつつある世の中です。そんな中で、あぁ、ひとりじゃないんだな。まわりにはたくさんの人がいて、その人たちに見守られて生きているんだな、そう感じられることがどれだけ幸せなことでしょうか。
そして、皆さんのそのご厚意がお寺を守り、"いつも通り"が難しかった一年でも、変わらず存在し続けることが出来たのだと深く感じた一年でした。
また、どのような世になろうとも人と人との繋がりを忘れずに、自分のまわりの人のために何か出来ることをやろう。そのような気持ちを改めて感じることが出来ました。
直接お礼を言えなかった方もたくさんいらっしゃいます。この場をお借りして深く御礼申し上げます。
子どもが生まれて2ヶ月ほど経ち、まだ何もかもが初めてのことで慌ただしい毎日を過ごしています。今後とも皆様にはご迷惑をお掛けするかと思いますが、どうぞご指導のほどお願いいたします。

さて、2021年はどのような年になるでしょうか。
新しい年を迎えたからと言って、大きく何かが変わるわけではないかもしれません。しかし、昨年 平成から令和に変わった時にこのような時代になっているとは想像もしていなかったように、 日々の行動の積み重ねがいつか大きな波となって押し寄せ、自分たちの未来を左右する出来事となってしまうこともあるでしょう。だからこそ、 優しさと思いやりを持って人と向き合い、 助け合い、 感謝の気持ちを忘れずに歩んでいきたいと思います。
お寺としましても、 延期となってしまった入寺式を10月に控え、 どのような形で執り行うのか、まだまだ課題もありますが、 皆さんに感謝を伝えられるような良い式にしたいと思います。

それではみなさんよいお年を。
来年も健康に気をつけつつ、みなさんが笑顔でいられますようお祈り申し上げます。
            龍川山 法傳寺 森 昌大

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