百部経法要 ~40年ぶりの稚児練行~

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

開催日:2019年04月14日

平成の終わりも押し迫った、先日の4月14日、当寺で春季百部経法要が営まれました。

雨模様の生憎のお天気でしたが、僧俗合わせて約250人の方々にお参りいただき、境内の満開のソメイヨシノの下で華やかに挙行されました。

1週間前から、スマホとパソコンとテレビの週間天気予報とにらめっこ。何度見返しても、何処を検索しても、前日までと翌日以降はピーカン予報?なのに、当日はピンポイントに降水確率80%☂

「いくらなんでも、こりゃできすぎだろ?!」と、まるで嫌がらせのような予報に毒づくも、当日は稚児行列を予定しているものだから気が気じゃありません?

前日になっても寸分たりとも変わらぬ予報に、今度は開き直って「終わってみますれば、降り続きました雨も直前にはパタリと止み、これも諸天善神のご加護でございましょう?☆彡」

これが、法要後のご挨拶の常套文句ってもんじゃありませんか( `ー´)ノヨッシャー!

そして、当日の早朝...見事な青空と、境内に張り巡らされたテントの白がベストマッチ!

しかし、予報では9時頃からポツポツ?、お昼前頃から本格的な雨予報☔で、最後の最後まで何ともビミョーなお天気\(゜ロ\)アメ? (/ロ゜)/ハレ?

当寺の百部経法要は9年ぶりで、稚児行列となると私が参加した40年近く前の大昔。

当時は100人の大軍団が、300メートルほどの道のりをほぼ途切れることなく雅に練り歩きました。

それから半世紀。我が町は過疎化が進み、子どもの数は激減しました。3年前には、5つの小学校と2つの中学校が統合されました。秋祭りの「だんじり」や、五穀豊穣を祈る「いのこ」には子どもが集まらず年々先細り。町内には、若返れない消防団?が多くを占めているのが現状です。

果たして稚児の募集に反応があるのか?
募集する側として、不謹慎ながら甚だ懐疑的な心境でございました。

それでも、当日菩提寺に集まってくださった稚児16人と付き添いのご家族様方。お忙しい中、夜の事前打ち合わせにもお越しいただき、衣装の着付や当日の段取りを念入りに検討いたしました。

そして予報の通り、残念ながら雨は練り行列の直前から降り始め、雨足が緩むことはありませんでしたが、お寺が建つ今西地区の商店街を50年ぶりに稚児が練り歩きました。

11時の開式から間もなく、練行列から本堂へ上がったお稚児さんは御宝前献花を終え、山門前で集合写真?

そして、控所である区の公民館にもどり、着替えの後にお楽しみの「駄菓子つかみ取り大会?」。
当日一番の大盛り上がりだったようです(笑)

稚児献花の後には、蓮華寺立正婦人会と鬼子母神講有志の皆様により、 『日蓮聖人御一代記歌題目』の10番までが 奉唱されました。

昨年度は教区の降誕800年法要があり、管内で和讃会を組織して何度も宗務所まで足を運んでいただきました。お仕事や家事の合間を縫い、特別習練に加えて菩提寺での定例会や合同総会で稽古を積んでくださった成果が、無事この佳き日に奉唱できましたことを住職としても心から感謝申し上げます。

午後の部では、滋賀本要寺・京田辺法華寺御住職中紙賢孝上人と、日蓮宗青年信徒団である法華寺菩薩団会長の守岡悟さんにより、『僧侶と檀信徒 力を合わせて二人三脚』という講題でお話をいただきました。

主催側の責任者としましては、稚児献花の連携不備や音響の不調等々のミスが重なり、決して褒められた進行ではなかったのですが、管内各聖にはご懇篤なるご読経を賜り、総代様や婦人会・講中の皆様、そして当日お手伝いくださいました有志の方々に支えられて円成することが叶いました。有り難うございました?

翌日、すっかり回復した空を見上げて、「苦労したなら、苦労したなりの成果があるものよ?」と、日天子様が仰ってくださっているようでした。

撮影:村山企画
   京都府 大山崎町大山崎鏡田18−28(阪急大山崎駅より徒歩9分)

この記事は最終更新日から1年以上経過しています。
記事の内容やリンク先については現在と状況が異なる場合がありますのでご注意ください。

一覧へ