坐禅会 【5月11日13時】

開催日:2023年12月09日

坐禅について

禅の起源を尋ねるならば釈尊以前にさかのぼります。
文献でいえばリグベーダ(紀元前1000~1700年)にまでさかのぼることができるといいます。
釈尊はその形式を採用して修道のために活用されました。もちろん内容は新しいものとなり、よって禅の起源としては釈尊からといって良いといえます。
 
仏教では
「戒」「定」「慧」の三学がひとつに融けあって教えの主流となっています。
仏教のめざすところは解脱で、その苦の解脱を目的にする実践道が坐禅です。
 
目まぐるしく変動の多い世界、あふれる情報、複雑化する社会、このような世に生を享けた私たちは多くのストレスに悩まされています。
そのような時、坐禅は身体と呼吸と心を整えることにより、過度の緊張感を解きほぐし、安定して活力ある心身へと導いてくれます。
 
坐禅は本来の自己を知ることから始まります。

限られた自己でなく、絶対の世界にある本来の自己を知ること。
そのためには今までの価値観を捨て、自己を空っぽにしなければなりません。
また坐禅は姿勢と呼吸を整えることから始まります。
身体と心を整え、物事への好き嫌いの心、善し悪しを思う心、日ごろのものを比較する心にとらわれず、一瞬一瞬の生命のながれにまかせることが大切です。

坐禅は頭でものを考えることではありません。

人間は誰でも頭で考えます。誰でも自分の考えを持っています。
ただそれがいつも正しいかどうか、このことでいつも迷います。
頭で考えるばかりではありません。見る、聞く、嗅ぐ、触れる、これらの感覚によって物事の解決をしようとします。
しかし、これらを超えた解決法、これが行の世界です。
姿勢を正して、左右にぶれないで座る行の世界は黙って真理を行うことです。
矛盾をあるがままと観て、現実と調和して一生懸命に生きるという、心の安らぐ世界を与えてくれます。

坐禅は集中力をつけ、過去に経験したこと、あるいは聞き、読んだ本からの知識を整理してくれる直観力を養います。
いつも考えすぎている人。いつも何かを心配している人。気力をなくした人。
良い意味での緊張感が少しずつ戻り、生きる活力が湧いてまいります。
 
坐禅の効果
 
気分が晴れやかになり、うつ病の克服につながる。
脳が冴え記憶力が良くなったり、新しい発想を生み出しやすくなる。
あらゆるものに敏感になり感性が高まる。
集中力が高まり、勉強や仕事の効率が上がる。
精神が安定し、安らぎを得られストレスが解消できる。
日常でも緊張や硬直がほぐれやすくなり落ち着いて過ごせる。
冷静に深い思考が行え問題や課題などの解決に有意義な時間を過ごせる。
自身の現状や人生観を客観的にとらえる事ができ悟りを開いたり、強い意志が持てる。
 
修行う意義や目的
 
心身を清め、人生を一新したい。
人間関係に悩んでいるので自分を強く保つために挑戦したい。
精神的に落ち込んでいる自分を見つめ直し前を向くきっかけにしたい。
不安や困難に負けない精神力を身につけたい。
心身共に強くなり、自信をつけたい。
修行僧が行ってきた修行を身をもって体験したい。
会社組織の集団の団結力強化や、気合を高めたい。
不思議なパワーを感じたい。
 
修行をしてみると
ストレスや仕事の疲れをいやしてくれる底知れぬ力を感じることができたり、終わった後は、世界が新鮮に感じる自分がいます。
 

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