「四苦八苦」この意味知ってる?日常会話にみる仏教用語集

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無理な仕事を頼まれて四苦八苦

「四苦八苦」(しくはっく)したと言う言葉を聞いたことがあります。とっても苦労した時に使う言葉だと思いますが、この四苦八苦とは仏教用語なのです。四苦+八苦=十二苦のことと思っている方もいますが、全部で八苦が正しい数です。
 

「人生全体に関連する四つの苦しみ」と、「言われればそうだな~と言える四つの苦しみ」のあわせて八つの苦しみのことをいいます。

 

 

 

はじめの四つの苦は、生老病死(しょうろうびょうし)です。
 

 

生苦

 

 

生とは、「生まれる」とか、「生きる」についての苦しみです。

 

 

あなたは、お母さんの産道を通ったときの痛さを覚えていますか?

 

 

まさか!覚えている人はいないと思います。もし覚えていたら痛くて痛くて耐えられないでしょうね。

 

 

わたしは、男なので残念ながら(?)出産の苦しみは知りません。相当苦しいそうで、男が出産を体験すると気絶してしうとも言われます。

 

 

母はその痛さに耐えて生んでくれたのですから、その恩は計り知れません。

 

 

お母さんが痛いのと同じくらい、生まれる子も苦しいはずです。また生きることは様々な苦しみに満ちています。楽しみもありますが、苦しみもまたつきものなのです。

 

 

老苦
 

人は年をとり老います。気は若くても体の衰えが進むことはいたしかたないことです。目が悪くなり、足が弱り、あっちこっちが痛くなる、老いるこは避けて通れません。

 

 

病苦
 

だれでも一度は大なり、小なり病気になったことはあるのではないでしょうか。生まれてから一度も病気をしたことがない人もいるかもしれませんが、そのような方はまれです。病は苦しいことです。
 

 

 

死苦
 

私たちは生まれれば、死に向かって歩みます。この世に対する未練や、死後の世界への不安など多くの苦しみがつきまといます。

 

これら生老病死がはじめの四苦です。

 

 

つぎの四つの苦しみは、怨憎会苦(おんぞうえく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)、求不得苦(ぐふとくく)、愛別離苦(あいべつりく)です。

 

 

怨憎会苦
 

これは嫌なものに出会う苦しみです。

 

今日は仕事をしなくないな~と思っても、しなければならない仕事もあるでしょう。嫌な人とも我慢して付き合わなければならない時もあります。そのように嫌なものごとと出会うことです。

 

 

五蘊盛苦
 

これは身体のことをいいます。少し難しくなりますが、仏教では五の要素で身体が構成されていると考えます。この構成要素の盛衰に対して苦しみがあるといいます。

 

たとえば、皆さんは自分の身体をコントロールできていますか?

 

心拍数が早くなったので少なくするとか、血圧が高くなったので下げるとか、薬でコントロールすることはできますが、自分の意思で身体をコントロールすることは難しいはずです。

 

このように自分の身体なのに、自分でコントロールできない苦しみがあると言うことです。

 

 

求不得苦
 

これは、欲しくても手に入らない苦しみです。仮に欲しいものが手に入ったとしても、次に新しく欲しいものが次々と湧いて出てくる苦しみのことです。

 

 

愛別離苦
 

これは、愛する人ともいつかは別れなければならない苦しみです。大切な両親、愛する妻や夫、可愛いわが子など、いつまでも一緒にいられないのが苦しみです。

 

世の中は、四苦八苦に満ちた世界だと言えます。しかい、自分の考え方を変えることにより素晴らしい世界に変えることが出来るのがお釈迦さまの教えである、仏教なのです。

 

 

 

 

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