第29回特別信行会が本山本法寺にて開催

 令和6年11月9日、京都市上京区の本山本法寺にて、第29回特別信行会が京都府第一部檀信徒協議会の主催、日蓮宗京都府第一部宗務所の後援のもと開催された。約100名の参加者が集い、秋の深まる京都で意義深い学びのひとときを過ごした。
 第一講で講師として登壇されたのは、本山本法寺の貫首である瀬川日照猊下。講演テーマ「本法寺と本阿弥光悦」では、江戸時代初期に本法寺の復興を支えた本阿弥光悦の歴史と、光悦自身が法華経やお題目の教えに心の支えを見出していたことについて、深く掘り下げて話された。
 参加者は、光悦と本法寺との深い関係に思いを馳せ、歴史の中で脈々と受け継がれてきた信仰の繋がりに感銘を受けた様子であった。続いて第二講では、法華宗の僧侶であり、池坊華道家でもある松川隆乗師が「いけばなと供華の世界」についてお話しされた。「仏前にお花をお供えするときの心構えと実践」を
テーマに、本法寺の御宝前に供える花を実際に活けながら、花の心や供華の意義について解説された。「皆さんはこれを見て良いと思いますか?私はとても素晴らしいと思います。物事を悪い面で考えてはいけませんよ。良いように捉える心も大切ですよ」と笑顔で語られ、参加者は温かい教えに心を打たれました。
 講演後、松川師の周りには参加者が集まり、感謝の言葉が途切れることはありませんでした。「家の仏壇にも早速実践したい」と笑顔で語る参加者も多く、会場は和やかな雰囲気に包まれていました。

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