10月5日(土)、本門法華宗大本山妙蓮寺(別所日山貫首)において、京都日蓮聖人門下連合会主催、京都日蓮聖人門下本山会後援のもと、「日蓮大聖人御報恩御会式」が執り行われた。
秋空の穏やかな天候に恵まれたこの日、市中行脚と万灯行列が催され、京の街に響き渡るお題目の声が、道行く人々や玄関先で手を合わせる家族の姿を引き寄せた。
法要に先立ち、本山頂妙寺の田中猊下が法話を行い、「南無妙法蓮華経の教えは信仰によって実を結びます。南無とは精進することです。皆様もお題目の信仰をこれからも精進して続けてください」と参拝者に呼びかけた。集まった参拝者たちは、その言葉に熱心に耳を傾けていた。
続いて、日蓮聖人への報恩を込め、別所日山猊下を大導師として厳かに法要が執り行われた。会式の終盤には、日蓮聖人が残された『報恩抄』の一節「南無妙法蓮華経は万年の外、未来までもながるべし」が僧俗一体となって唱えられ、その響きは堂内に満ち、日蓮大聖人への感謝と信仰の心が深く刻まれた一日となった。