6月4日、京都市上京区本山本満寺(伊丹日章貫首)主催で第11期「紹継塾」が開催された。
この「紹継塾」は、全8回にわたり日蓮宗教学や天台思想などの講義が行われ、平成23年から毎年開催されている。昨年予定されていた第10期はコロナ禍により開催中止となった。しかし、今回、初の試みとして全講義オンラインで開催されることになり、受講生17名が参加した。
本堂で行われた開校式では参加者の姿はなくビデオカメラが設置され、各々、自坊からパソコンに映る御宝前に手を合わせた。塾長名代である伊丹瑞栄師は挨拶で、「当山を広宣流布山本願満足寺と称し、開創六〇〇年の嘉辰を迎えたのを機縁とし、山寺号より発せられる釈尊の要請を受け、ご本願を満足に至らしめんと私塾が開校された。参加者の皆様もこの思いを共有しご精進して頂きたい」と話された。
オンライン講義はコロナ禍により需要が増しており、本年お招きした講師の有本智成師(大阪市宗林寺住職)と笹川行恒師(東大阪市蓮城寺住職)は以前よりオンライン講義の
経験がある。開校式に引き続き行われた第1講では、有本師の淀みなく慣れた講義に塾生は熱心に聴講し筆を走らせた。
オンライン講義ということもあり、島根県から参加される方など、遠方からでも気軽に受講できるのがオンラインの大きなメリットである。コロナ禍により一時は行学の場が失われたが、今後オンライン講義が広宣流布の一助となっていくのは間違いない。ただ以前のように参加者が本堂で手を合わせる姿や、共に語り合う姿が見られないのは残念である。
同志一同、一日も早いコロナ禍の収束を願う思いであろう。
また、今後の開講日・講題は以下の通りである。参加希望の方は紹継塾運営事務局の大阪市雲雷寺06-6761-2484までお問い合わせ下さい。