12月の掲示板は「唱題の心得」です。
日蓮宗では妙法蓮華経(法華経)を依経(拠り所とするお経)としています。
その妙法蓮華経に帰依を意味する南無をつけて「南無妙法蓮華経」と唱えます。この南無妙法蓮華経をお題目と呼び、お唱えすることを唱題といいます。そのため、お題目を繰り返し唱える修行を唱題行と呼んでいます。
法華経信仰で大切なことは多々ありますが、その中でも本尊を間違えないこと、菩薩行を実践すること、信心を持つことはとても大切なことです。
身口意(しんくい)という言葉を聞いたことがあるかもしれませんが、法華経・お題目信仰はこの3つが重要になります。
「身」は法華経のご本尊に向き合うことや菩薩行の実践など、「口」はお題目を唱えることや法華経の読誦など、「意」は法華経の理解や揺るぎない信心などです。
お題目をただ唱えるだけでは「カラ題目」になってしまいますが、揺るぎない信心を持ち、身口意の3つが揃った信仰をすることが、まさに唱題の心得になるのではないでしょうか。