掲示板「三光天子~見えなくなってきたもの~」

今月の掲示板は「三光天子~見えなくなってきたもの~」です。

三光天子とは、日天子、月天子、明星天子のことで、太陽と月と星を神格化して信仰の対象としたものです。法華経の序品第一では宝光天子(日天子)、名月天子(月天子)、普香天子(明星天子)という名で登場します。
日蓮聖人もこの三光天子を”法華経の守護神”として尊崇されていました。

日本人は昔から様々なものに神を見出してきました。そこには自然への敬いや畏怖の念もありましたが、現代では昼夜を問わず明るくなり、自然から遠ざかった生活をすることも多くなっているため、自然への敬いや畏怖の念も薄らいできているのかもしれません。

明るさや情報のあることが当たり前となり、暗闇や自然の中でしか得られない感覚も乏しくなってきたことで、見えなくなってきたものもあるように感じます。
そして、ひとたび停電になれば夜は真っ暗となり、電波が途絶えれば情報の多くは一瞬で遮断されるという中で生活していることを、ついつい忘れてしまいます。

「ご先祖様の存在」も感じられなくなったきたものの中に入るかもしれません。
大切なことは今も昔も変わらないもの。先人たちがご先祖様を大切にしてきたのは、やはりそこに大きな意味があったからではないでしょうか。
まずは、ご先祖様って何だろうと考えることから始めてみるのもよいかもしれませんね。

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