令和2年3月の掲示板は、お彼岸の月ということもあり、「報恩感謝」について書きました。
お彼岸の時期、お寺にはお墓参りに来る方が普段よりも多くなります。
お寺に足を運び、お墓を掃除して、心を込めてご先祖様に手を合わす行為はとても尊い行為です。
お墓参りの際、ご先祖様へ「いつも見守ってくれて、ありがとう」と感謝の気持ちを捧げる方も多くいると思います。
一方、お願い事をするためにお墓参りをする方もいます。
たとえ子供や孫でも、会いに来るたびにお願い事ばかりされては困ってしまいますね。
ご先祖様や仏様も同じではないでしょうか。
自分が先祖や仏様になったつもりで考えると、なんとなく理解できると思います。
「知恩報恩(ちおん ほうおん)」
恩を知り、恩に報いる
日蓮聖人は「恩」をとても大切にされました。
恩に報い、そして日々感謝して過ごす。そう心掛けるだけで生活が充実し、より感謝の心が芽生えていきます。
感謝の心で満たされている人がお墓参りに来たら、ご先祖様や仏様もお喜びになりますよね。
その姿勢が、心で願っている事の成就にも繋がっていくのだと思います。